婚活コラム

医師婚

2022/05/19

婚活コラム

理想を過度に求めると…許容し合う寛容さが良縁の秘訣

婚活をするとき、お相手に求める譲れない条件はいくつかあると思いますが、その条件の中に「自分の自信のないところをお相手によって満たそう」という気持ちからくる条件はありますか?

自信のない部分を「条件」として満たしている理想のお相手に自分が選ばれることで、「自分がこんな素晴らしい人に選ばれたのだ」と自己肯定感を持つための条件です。しかし、自分はコンプレックスに対して何も変わらないままです。そんな相手依存の考え方に重きを置いたお相手探しは、果たして幸せな結婚に結び付けることができるのでしょうか?

今回のコラムでは、ある婚活男性のエピソードや私自身の経験も交えて、婚活やその先の結婚生活のなかで大事なことの1つについてお話しています。

このコラムの
注目ワード
相手に理想を求めすぎる婚活は結婚に結び付くか / 相手依存の生き方は幸せ?

自己承認欲求とパートナー選び

みなさん。自分の事を大事にしていますか?自分のことを好きですか?自分の事を認めてあげられていますか?

自分に自信のない方は、完璧なパートナーを見付けて、その人に選んでもらえた自分は凄い存在だと、自己承認欲求を満たそうとする方がいます。
今回はそんな方の婚活話についてお話をしたいと思います。

40代の男性、職業は医師。

お洒落でかっこよく、すらっと背は高く、スタイルが良い。現在はモテモテ過ぎて困るくらいの完璧な男性ですが、勉強に必死に取り組んでいた頃は全くモテなかった地味な存在だったようで、その過去がコンプレックスでした。

モテるようになるために、沢山の努力をして、やっと現在の姿になれたと話をしてくれました。
その努力の証として、理想通りのお相手と結婚したいとのご要望で婚活をサポートすることになりました。

お相手に求める条件は以下の通りです。

  • (1)彼よりも10歳位年下の若い女性。
  • (2)同じ医師であること
  • (3)性格が合うこと
  • (4)容姿端麗でスタイル良し

このような女性を探し、沢山の女性医師とお見合いを重ねました。

その出会いの中で交際を深め、20代の女医さんと成婚の手前まで進みました。しかし、そのお相手は(1)~(3)までは条件通りでしたが、(4)が当てはまりませんでした。
プロポーズをしてOKを貰いましたが、(4)がどうしても引っかかってしまい「自分が選んだたった一人のパートナーがタイプでない事が悲しくて辛い」と泣きながら相談の連絡が入りました。

(4)以外は完璧だから何とか気持ちを盛り上げていきたいと思っているようでしたが、どうしても残念な気持ちになってしまうようでした。
そしてついに彼は、彼女に容姿がタイプでない事を告げてしまったのです。


彼の本心を聞いた彼女は、「私はこの顔で特に困っていないわ」とキッパリ伝えたそうです。
そして二人で話し合った結果、案の定、この縁談は破談となりました。

譲れない条件

女性の容姿に必要以上に拘る彼は、結婚相手として魅力的ではないですよね。

彼は常に、まだ足りない。こんな努力じゃまだ足りない。と、ストイックに自分に向き合う男性です。それは彼の考え方ですので、一概に評価は出来ませんが、同じように女性にも、容姿をストイックに求める「もっともっと病」を発症してしまったようですね。

自分に厳し過ぎると、自分を認めてあげられなくなり、自信がないので、パートナーで自分の心を満たそうとしてしまいます。

皆さんは、結婚相手に譲れない条件は何ですか。

お相手で自分の心を満たそうとする事は、とても危うい事だと思います。
時がたてば、人間の姿もお互いに年相応に変化していく事がむしろ大切なことだと思います。仕事内容や年収等も変化していく事も自然です。

かくゆう私も同じような経験があります。

結婚後、念願の専業主婦になりましたが、忙しい夫の帰宅時間や休みの日があるかどうかなど、心待ちにして過ごす生活をしていました。
軸が自分になく、夫と一緒に過ごせるかどうかで幸せが決まるので、その日の患者さんの体調により変わる夫の予定に振り回され、本当に苦しかったです。

その経験から、私は私の軸を築こうと考えるようになり、外で働き始めました。

夫で埋め尽くされていた私の頭の中に、仕事が入ってきました。2人の男子の子育てが忙しい事もあり、夫への執着からやっと解放されたのです。

男女双方パートナーに自分の理想を過度に求めるのではなく、決定的な事がない限り、許容し合う寛容さも大事ですよね。

もちろん個人個人の考え方でもありますので断定できませんが。

男女とも、自分にパワーを付けて、素の自分を評価し合えるような方とのご縁を深めて欲しいと願っています。私もパワー全開で、ご縁繋ぎをサポートしております。

本コラムは、SankeiBiz(運営会社 株式会社産経デジタル※連載時)連載コラム「婚活カウンセラーが導く幸せ探し」にて、2022年5月19日に掲載されたものです。

鶴田 奈央

著者:鶴田 奈央(つるた なお)

㈱医師婚代表。医師の夫と結婚生活18年目。中学生、小学生の男子2人を育てる母です。自身の不妊治療の経験により、子供を望む全ての女性に1歳でも若い時期にパートナーと出会っていただきたい気持ちが強いため、早期成婚に力を入れております。
営業時間の制限や定休日はなく、会員様とはLINEで鶴田といつでもご連絡のとれる環境を整えております。「結婚することがゴールではなく、結婚生活を心豊かに共に歩んでいくためのお相手探しを。」を信条とし、心を込めてサポートいたします。

ZOOMでの相談もお受けしています。ぜひ「お問い合わせ」からご連絡ください。

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