婚活コラム

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2021/12/16

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結婚は「2人の問題」ではない? 最終的には「2人の問題」という覚悟を

メディア掲載 SankeiBiz vol.13 コラムイメージ

結婚のお相手としてのご縁は、まずはお二人の気持ちから始まるものですが、いざ結婚へと進めていく過程の中で、両親の賛否がご成婚への道を左右することがあります。
両親が子を心配する気持ちからその結婚に猛反対した結果、破談となることも。親子で見解の相違が生じたとき、結婚を考えているお二人と、両親との双方が後悔しないためには?

このコラムの
注目ワード
婚活は若いほうがうまくいく? / 婚活に再チャレンジ / 気持ち重視の相手探し

地方在住の40代半ばA子さん。とても穏やかで柔軟性のある素敵な女性医師です。
お住まいが地方という事もあり、出会いがあまり無く一人で住むための新築マンションも既に購入済み。
この先も一人で暮らしていく覚悟はあったものの、やはりパートナーを探してみようという気持ちになり、婚活をスタートさせました。

数歳年上の都内に住む男性と5カ月間、遠距離恋愛でお付き合いをしながらご縁を深めました。

遠距離の場合、通常は女性が会社を辞め、男性の住む地域に引っ越し、新しい職場を探すことが多いです。男性が会社を辞めるのは、資格職でない限り現実的に難しい事が多くみられ、逆に女性医師の場合は地域を問わず転職がしやすいことが背景にあります。

しかしA子さんのキャリアを全うして欲しいとの彼の心遣いにより、彼がA子さんの住む地域を拠点とし、リモートワークや週末往復するなどしてA子さんに合わせた生活スタイルを提案。
そんな配慮をしてくれる男性はいない!とA子さんは大変有難く感謝して幸せを実感しているようでした。

ご両親が結婚に猛反対…

こんなラッキーなご縁はない!とウキウキ気分のA子さんでしたが、ご両親ストップが入ってしまいました。

女性医師には良くあるケースですが、男性医師をパートナーに選ばない限り、女性の方が収入が高くなる場合が多いので、「彼は経済的な余裕が目的かもしれない」と疑ってしまい、すんなり結婚を認めてくれずに揉めるケースがあります。

女性医師と比べると、学歴や経済力で上回る男性が数少ないのが現実です。今回のケースもまさにこれでした。
A子さんは長女なので、「名前も是非引き継いで欲しい」。初めて聞くご両親の想いも彼女に降りかかりました。

条件的に考えても、大変有難いお相手と今回ご縁を深められた事、婚活上で自分が置かれている立ち場など一生懸命ご両親に話をしましたが、納得してもらえずに悩んでいました。
そのうちに彼にもA子さんの親がこの結婚に前向きではない気持ちが伝わり、男性の気持ちも下がってきてしまいました。


その結果、破談に…

破談となり、さぞご両親は安心したかと思いきや、反対はしたものの、一方では自分たちが大事なご縁を結果として壊してしまったという複雑な思いで、親としても落ち込んでしまったそうです。

多分、素直な感情を娘にぶつけても、それでもなお、二人で幸せになりたいのだと強い強い意志を見たかったのかもしれません。

破談とはなりましたが、気持ちのあるお2人です。
入籍は焦らず、また楽しいお付き合いをしてご縁を深めて様子をみる事になりました。

このように、親が反対した結果破談となる事はよくあります。少しでも良い条件の方と結婚して欲しいと思う親心…手塩にかけて医師になるまで育て上げたのだから…

しかし、次のご縁が中々なく、年をどんどん重ねた結果、お相手を選ぶというよりも、選ばれなくなっていく現実があります。
その時になって親が慌てて結婚相談所に泣きながら相談にくるケースが多々あります。
「私が反対してご縁を壊してしまった。もっと良い方がいると思ったので…でもその様な方がまだ現れないから探して欲しい」と涙ながらの深刻な相談があるのです。

お互いに両親との関係において見解の相違があっても、どうしてもこの人が良い!と思ったら、その自分の決断に覚悟を持って、「幸せになった姿を見せるから、今後の私たちを見ていて欲しい」と伝えられたら良いと思います。

親は大事な子供の事を思っているからこそ心配で反対をしてしまう傾向が度々見受けられ、心配のあまり悪い状況を想定しがちです。しかしそこに負けずに、2人で幸せになると強い覚悟を持ち突破して欲しいと思います。

そして親は、子供の決断を信じて応援してあげて欲しいと願います。

心配ではなく、信頼を!

本コラムは、SankeiBiz(運営会社 株式会社産経デジタル※連載時)連載コラム「婚活カウンセラーが導く幸せ探し」にて、2021年12月16日に掲載されたものです。

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